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秋寂し 潤む心に 蓮の花

images.jpg今年の夏はあっという間に過ぎ去ってしまいました。
本来活動的になるはずの春、夏が、コロナで旅行にも行けず、なんだかわからない内に秋が深まり、心にぽっかりと穴があいたような寂しさを感じます。
いつもの年に比べて寒くなるのが早いのと、雨や曇りの日が多くて日照時間が少ないこともあるのかな?

暮らし方も「吸って」「吐いて」のリズミカルな呼吸のように「外に出たり」「内にこもったり」と一年を通して四季をフルに楽しむのが今まで当たり前だったけれど、
今年は暮らしにおいてのリズミカルな呼吸に乱れが生じて、バランスをどう取るかを模索しながら息をしている感覚です。

スローライフを志して、サロンを須坂市の自宅敷地内に移してから今年で6年目、サロンを開業して20周年です。
東京での修行時代から20年以上のセラピスト人生を振り返ると、色々な思いが巡ります。
時代も、美容業界も、私のサロンの在り方も変化してきました。
コロナ禍ということもあり、私のサロンも例年に比べてご来店のお客様は減っています。

長野駅前の「Aromatherapy plumeria」時代は、家賃とスタッフへのお給料を稼ぐために必死で仕事をしました。
施術も2時間のボディー&フェイシャルを一日4人こなし、予約も2カ月先までいっぱい、キャンセル待ちリストにも大勢のお客様のお名前が溢れ、「長野で一番予約が取れないお店」とまで言われた時もありました。
いつも仕事に束縛されていた息苦しさの中、皮肉にもその状況が無意識で自信とプライドに繋がっていたと思います。

この6年で、握りしめていたものを一つ一つ手放しながら、今はとてもゆるやかな時間の流れの中でじっくりお客様と向き合える豊かなスタイルへと変化しました。

忙しく立ち回る20代、30代から、成熟した40代に移行して理想的だと思う反面、時々寂しさを感じることもあります。
とても幸せなのに、何故でしょうね(笑)
そんな時はだいたい、過去と対比しています。
もう過去に戻れたとしても戻らないくせに、未だ頭の片隅に残っている過去や若さへの執着が頭を過るときです。

でも足元を見つめ、本質に還ると、素敵なお客様に恵まれている自分、昔よりも量は減っても良い仕事ができている自分を誇りに思います。
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20年長野でセラピスト活動を続けてきたからこその経験は宝物です。
一人のお客様の20年という月日は、決して平たんではありません。
恋愛をして成就する人もいれば失恋する人もいるし、結婚、出産、流産・・・
離婚したり、再婚したり、更年期や病気を経験したり、介護や看病でストレスを溜めたり、大切な人を見送ったり・・・
そして、何人か天国に旅立ったお客様もいらっしゃいます。

セラピストの仕事というのは、表面上でのお付き合いにはとどまらず、深いところでのエネルギー交換が起きるので
友達以上に深い絆で結ばれるご縁があります。
私の場合、現在リピーターのお客様は全員そうです。
最近、もう何年もご無沙汰だったお客様から急にご連絡を頂き、施術におみえになる方が何人かいらっしゃいますが、古い友人と再会した時のような感動があります。
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今静かに花開く蓮の花のように、お一人お一人のお顔を思い浮かべながら、素晴らしい仕事に巡り合えたんだなぁ~と感謝に浸っています。
そして、観音様のエネルギーにサポートしていただいている感じが強くなる今日この頃です。

このブログを読んでいる方の中で、疎遠になってご来店を躊躇われている方がもしいらっしゃったとしたら、是非勇気を出してご連絡下さいね。
どんな状況でも大歓迎です♡

「秋寂し 潤む心に 蓮の花」 俳句の夏井先生に採点していただかないとどうなのかわかりませんが、
最近はじめた仏画で、弥勒菩薩や蓮の花をよく描いているので、ふと浮かんで書いてみました。
もし俳句に詳しい方がいらしたらアドバイスよろしくお願いします。

読んで下さりありがとうございました。