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マッサージはアート

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マッサージを学びはじめてから18年という歳月が経過しました。
子供の頃飽き症だった私が、こんなに長い間一つの事を続けられるなんて自分でも驚きです。

マッサージの学びには終わりがありません。
経験と共に、いつも新しい発見があり、理解が更に深まります。

マッサージとは、最も地味なアートであるが、どれだけ専門的な知識をもっているかというよりは、どれだけの愛を放出しているのかが重要である。
最初はテクニックを習う―その後は・・・テクニックはすぐに忘れろ。
そして感じてみるがいい。
ただ感じるままに動くのだ。
深く理解がわいてくると90%の仕事は愛によって行われ、10%がテクニックだ。
触れる事、その愛あるタッチこそが体をリラックスさせるのだ。

引用:Bhagwan Shree Rajneesh ‐ from "Hammer On The Rock"

テクニックや方法は施術者の数だけあります。
例えば、お料理で言うと、肉じゃがのレシピが料理研究家で少しずつ異なるように。

テクニックや新しい情報を追いかけ過ぎると、味付けがころころ変わる肉じゃがのように、マッサージの手技がころころ変わり、テクニックから離れることができず、愛あるタッチに集中すること、感じることが疎かになるように思います。

テクニック重視で、ただ触れるだけではなく、愛を込めて全身全霊でエネルギーのように流れて動くことがとても大切です。

「マッサージとは、最も地味なアートである」

Wikipediaによると、アート(芸術)とは、「表現者と鑑賞者(受け手)が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動」とあります。

マッサージも施術者と受け手との間でエネルギーが相互に作用し合い、新しいエネルギーパターンが生まれ変化します。
確かに、地味ですがアートですね!

その創意工夫、神聖な気持ちで愛を込めてエネルギーを動かすと意図することこそが、施術者の腕の見せ所でもあります(^^ゞ

よく、「人を触る仕事は、ネガティブな気を受けるから大変だ」と言われることがあります。
私も「もしかしたら、そうかも知れないな・・・」と思ったりしていました。

でも最近、そうは思わなくなりました。

もしネガティブなエネルギーを持っているクライアントの方を施術した後に心身共に不調になる時、その方のエネルギーを貰ってしまったと言うよりは、「その方のエネルギーと共鳴する同質の潜在的ネガティブなエネルギーが表面化したのだ」と考えるようになって楽になりました。

人間である以上誰でも、沢山のプラス・マイナスのエネルギーを潜在的に持ち合わせています。
マイナスを持っていることが悪いことではなく、人類皆が持っていて、様々な人生経験を通してそれを克服していきます。

ですから、外側に責任があるのではなく、全て自分自身の内側から発しているのだというように考えれば、人に触れる仕事はどんどん自分自身の浄化も促すことができ素晴らしい仕事です。
ただ、ネガティブなエネルギーが停滞しないように、意識的に浄化したり心身のケアをすることは必要不可欠です♪
それから、グラウディングすることも♪ 

マッサージに関らず、人間関係の中で自分自身と向きあわさせられることが多々ありますが、
人と接してネガティブなエネルギーが浮上してきたら、その方が大先生だと思うようにすれば楽に通過することができます。

観音様は蓮の花を手に持っていますが、蓮は綺麗なところでしか咲かない花ではなく、泥沼の中でも美しい花を咲かせます。
慈悲の象徴の花として観音様は蓮の花をお持ちになっているそうです。

いつも、生きとし生けるものに対して、慈悲の心をもって接していきたいです。
「慈」 相手の幸福を望む心
「悲」 苦しみを除いてあげたいと思う心

私にとっては、マッサージという方法が一番、慈悲の心を育み、表現することができます。

昔はテクニックを学ぶことに必死でしたが、最近はその意欲に欠けています。
ですが、自分の内側から湧き出てくる、愛や慈悲の心を毎日の仕事の中で以前にも増して育んでいるように感じます。

愛あるアートを創造していくことがこれからの目標です。