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「則天去私」

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「今年の天候は何かおかしい。天変地異が起きるような予感がする。」
サロンのお客様で農業を営んでいる方がおっしゃっていました。
90歳近い感受性のとても豊かなお客様も「何かとても不思議だけれど漠然とした不安を感じる。」とおっしゃっていました。

自然との繋がりが深い方は、地球が大きな浄化を必要としていることをどこか虫の知らせで感じているのかもしれません。

地球に浄化が必要ならば、地球で生きている人間が自己の内面を浄化し、癒していくことで平和な世界を広げ、アラハバキ=浄化の力を鎮めることができます。

先日友人がある講演会のDVDを送ってくれました。
その方のお話しの中で紹介された、夏目漱石の「則天去私」という言葉に注目してみました。

「則天去私」とは夏目漱石が晩年に文学・人生の理想とした境地だそうです。

「天にのっとるために、私を去る必要がある」エゴを手放して動くとき、天、大いなる自然の意思の働きが出るということを表現した言葉です。

「不自然は自然には勝てないのである。技巧は天に負けるのである。策略として最も効力あるものが到底実行できないものだとすると、つまり策略は役に立たないという事になる。自然に任せて置くがいいといふ方針が最上だという事に帰着する。」(夏目漱石)

夏目漱石はとても頭が良い方だから、「則天去私」という境地を思想として気がつき、さらに体得できなければどんな思想も生かされないことにも気がつき、晩年体得を志したそうです。
ただ「則天去私」として生きることができた時、「則天は去私なり」という思想を志して生きることから、「則天去私」の事実を生きることになります。

これはとても難しいテーマですが、体得することができたら素晴らしいだろうなぁ~と思います。

その人の姿は、天真爛漫で、度肝を抜く程純粋で、赤子のような人なんだそう。
鎧の重さと経験を知った上で、鎧を脱いで素になり、赤子の魂で生きる人だそうです。
そんなシンプルな人がこれからの時代、急浮上してくるそうです!

一見親切で優しく従順でも、自分を大切にしていなかったり、思惑があったり、正直でないのはちょっと違いますね。

私の場合は、「晴れ 時々 雨」みたいに、まだまだ「天 時々 私、私・・・」という感じです(*^_^*)
ですが、鎧を一枚一枚剥ぎとって、どんどん素になっていくよう促される日々です。

5月27日に広島市の平和記念公園で原爆死没者慰霊碑に献花したアメリカのオバマ大統領の力強いスピーチに感動しました。
「恐怖の論理から、平和へ!!」と訴えるパワフルなメッセージが、日本の地で発信されたことは、本当に素晴らしいです。
癒しと平和へ大きくシフトする歴史的な瞬間でした。
憎しみや怒りではなく許しと感謝でオバマ大統領と繋がっていた被爆者の方の姿にも感動して涙がこみ上げてきました。

偽りのない真の祈りの声が魂に響きました。

天(宇宙)に則した自然の流れは喜びに満ちている。
そして、自然の流れに身を委ねれば、私の人生の目的と使命を果たせるよう流れていく。
我欲(エゴ)を去り、神聖なるエッセンス(魂・天と地)との結びつきを選択すると、
真の自分として生きることができる。
その時、天(宇宙)に則した自然の流れの中で生きている。