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一本のバナナと友情に感謝

モモのその後の体調です。
前回のブログを更新した直後、モモに再び試練が起りました。
体調が回復してすぐに「こんなに元気になったよ~♪」と張り切って、お店番やお散歩を頑張り過ぎてしまい、脳梗塞を起こしたのか後ろ脚が麻痺して頭部に軽い痙攣が起きてしまいました。
その日から食事もままならず、最初は少し食べましたが、とうとう大好物の林檎の摺りおろしにも顔を背けるようになり、3日ほどお水しか飲めなくなってしまいました。

苦しくて眠れず、遠吠えも頻繁で、介護している私も3日間殆ど寝ずに撫でたり擦ったりして昼夜過ごしました。トイレはどうしても自力で外でしかしないので、その都度抱き上げて庭に連れていき、2人がかりで身体を支える係と痙攣した脚を地面に密着させる係に分かれて30分ほど頑張ります。
なんとか上手くいく時もあれば、どんなに頑張っても出ない時もあり、その後のモモのエネルギー消耗が激しくて、もう長くは生きられないだろうと諦め、再び看取りの覚悟を決めました。
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ありがたいことに、お客様がペット用のイオンウォーターとドックフードをモモのために持ってきて下さったり、いつもお世話になっているドックサロン ソレイユさんが駆けつけて下さり、水分の摂らせ方や楽な寝返りのうたせ方を教えて下さったお陰で、息も絶え絶えのモモが脱水症状や床ずれにならずにすみました。

夜はモモが心細くなり、独りぼっちを嫌がって遠吠えが酷くなるので、家族が起きないよう、私はモモに付きっきりになりました。私も今夜モモが逝ってしまうかもと思うと、1人で看病する夜がとても恐かったです。
2時間置きにタイマーをかけて寝返りをうたせた後、ローナ・バーン著「エンジェル・イン・マイ・ヘア」の中にあった「癒やしの天使の祈り」を声に出して読みました。

「癒しの天使の祈り」
癒やしの天使たちよ、溢れ出るがよい
天使の群れよ、私のもとへ そして私が愛するモモのもとへ
そなたの光線を私に感じさせたまえ
癒やしの天使よ、私のもとへ
そなたの癒やしの手が放つ光
そなたの癒しを始めてもらおう
神がお許しになったなら、いかなる手段であろうと
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最初は泣きながら、次は厳かな雰囲気で、その次は自分が女王様になったような口ぶりで、
最後はミュージカル風に・・・といった感じで、不安な一夜を様々な読み方で声に出して祈りモモがその様子をうつろな眼差しで見守りました。

その日「もう疲れたからちょっとだけ寝させてね」とモモに言って、隣に敷いてあった布団で2時間位い眠りました。
その時に不思議な夢を見ました。
大きなエネルギー体が私の身体に向かって流れてきて、圧力がかかり「あ~金縛りになるのかしら」と思ったらすごく心地よい圧だけですぐに解放されました。その時に「モモがあなたの中に入ったからもう大丈夫」というメッセージが来て、モモが元気に線路を歩く姿が見えました。

はっと気がついてモモに目をやると、モモが眠れずにじっと耐えていました。
膝枕をして頭を撫でながら泣きました。
「あ~モモは天国にそろそろ行くんだな~」と思って、
「モモ肉体を離れたら、ためらわずに天使について遠くまで行くんだよ!私はしばらく寂しくて悲しくて泣いてばかりいるかもしれないけど、私を心配してずっとここにいなくていいからね!モモは素晴らしい犬だから、天使について広い広いところに行くんだよ!」と語りかけました。

そしこうしているうちに朝が来ました。衰弱しているモモのもとをなるべく離れたくなくて、撫でながらバナナを食べました。すると突然モモがむくっと起き上がり、バナナを食べている私を羨ましそうに見つめてきました。
「もしかして食べたい?」と少しずつあげてみたらパクパク食べました。
32769714_1662239180520539_8781102980754571264_n.jpgまだ食欲があるんだなぁ~とびっくりして、すぐに動物病院に連絡をし、リキッドタイプの栄養食があることを確認、友達に話したらすぐ購入して届けてくれました。
そのお友達の愛犬トイプードルのハルちゃんはモモの唯一の犬友達です。
(モモは自分が人間だと思っているのか、犬が苦手なんです(^^;))
大好きな友達が現れて、ずっと丸まっていた尻尾を5回くらい振りました。
皆さんに励まされて、勇気づけられたのだと思います。

その後、動物病院の先生にも相談させていただき、3年前にモモが脳梗塞になった時に飲ませたステロイド剤を1錠飲ませることにしました。
モモがここまで苦しんで死を迎える準備をしたのに、また薬の力で持ち直して、本当にモモのために良いことなのだろうか?延命治療になるのではないか?と葛藤しました。
歩けなくなって、食べなくなった時に、モモの寿命なんだなと諦めていたのですが、あの一本のバナナを「いいな~、食べたいな~」と羨ましそうに見つめる視線が流れを変え、お薬を飲ませて2日目にして歩行もサポートすれば可能になり、ぐっすり眠り、食欲も旺盛で回復の兆候がみられます。
いろいろ悩みましたが、家族に囲まれて幸せそうに笑い、健やかに眠り、穏やかで明るいモモの表情を見ていると、ひとまずこれで良かったと思っています。

「エンジェル・イン・マイ・ヘア」の背表紙に書かれているように、「天使はいつもあなたに触れて、自分たちの存在を気づかせようとしています。人生には、目に見える以上の意味がある。そのことを知って欲しいと願っているのです」という事を体感するモモの介護生活です。きっとエンジェルモモの計らいかな♡
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この2週間で、充分モモの死を受け入れる覚悟ができました。あとはモモが楽しく明るく家族とともに生きて、ピンピンころりと天使に導かれて天国に行ってしまっても悔いはない境地に達しました。
「モモがあなたの中に入ったからもう大丈夫!」というメッセージはモモと私はいつも繋がっている、2人の絆は永遠だということに私が気づくということだったのかもしれません。

今年の夏は暑そうですし、16歳という高齢犬ですので、いつ死が訪れるかわかりませんが、その日が来るまでいっぱいいっぱい愛したいと思います。
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見守って下さっている皆様、本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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具合が悪くても家族に囲まれて幸せそうに微笑むモモです♡