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優しさに包まれた祖母の最期 VOL.36

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ハワイ語で Kupuna とは「尊敬されている年配者・先祖」という意味で、nuiとは「大きな」といった意味です。

2015年5月26日、101歳の祖母が二年半お世話になった介護施設にて、老衰で亡くなりました。
今はkupuna nuiとなり、肉体は消えてしまいましたが、光輝く魂となって私達家族を見守ってくれる大きな存在です。

祖母は大正二年生まれ。激動の昭和期を乗り越えて一世紀生きた、強く、逞しく、超前向きな女性でした。

5月15日に危篤との連絡が入り、それから毎日家族や親戚で交代しながら、祖母に寄り添い、最期を見守りました。
危篤になる一週間前に「延命治療はしないで下さい」という手紙が戸棚の中から偶然出てきたので、病院に行くことなく、施設の人達になるべく苦しまないように手助けして貰いながら、自然死で息を引き取りました。

最初はゼリーを少し食べましたが、ほぼ飲まず食わずで11日間、嘆くことなくお迎えがくるのを辛抱強く待っている眠り姫のようでした。
心臓の強さと、生命力がただ者じゃないと皆驚きました。
亡くなる前日まで、私が呼びかけると目を開けて笑顔を見せてくれたり、頷いてくれて、話ができないぶん、目を使って愛と優しさを送ってくれました。

西洋医学が発展した現代では、なかなか病院以外で自然に亡くなることの方が稀になってきているかもしれません。
一昔前は、祖母のように家族に見守られながら、身体の水分とエネルギーを全部使い果たして、身軽になってこの世を去る人が殆どだったと思います。

もう動くことも、食べることも、話すこともできなくなった祖母の傍らで、今どんな心境なのだろうかと想像している時、
映画「地球交響曲 第2番」の中で、14世ダライ・ラマ法王が「心」について話していた内容を想い出しました。

輪廻転生を考えた時に、心とは何かを正しく知る必要がある。
心にも色々なレベルがある。
第一に「大脳の働きによって生まれる心」これは最も荒いレベルの心で、肉体活動が止まると消えてしまう。
第二に「深い瞑想を行い、呼吸がほとんど停止している状態でも働き続ける心」 深く細やかなレベルの心。
第三に「死に近づいた時に現れる心」最も細やかな心。輪廻転生に関るのはこのレベルの心。魂と呼ぶ。

死が訪れた時にも、まだこの最も細やかな心が肉体に留まることがある。そして、肉体を離れる時に転生がはじまる・・・・

亡くなる直前、最後の意識が残っている一時間半の間、祖母がずっと私の目を見つめてくれました。
目の奥がとても平和で、透明で、何か世界が違って見えているんじゃないかというくらい、深い世界を見つめていました。
もう暫くしたら、祖母は肉体を離れて、光になっていくんだなぁ~と感じました。
その時の澄んだグレーの瞳が、私の祖母の想い出の中で強烈な印象となり、一生忘れないでしょう。
今でも、あの時の祖母の瞳を想い出すと、心が温かく、優しい気持ちになります。

いただいた命を最後まで大切にすること、先祖から受け継いできた命のリレーのバトンを渡された感じがしました。
私の中に、かっこいいおばあちゃんの血が流れ、DNAで繋がっていることを誇りに思います。
私が42歳になるまで可愛がってくれる"おばあちゃん"という存在が生きていてくれたことに、心から感謝しました。

それから、祖母の最期を快適に過ごさせていただいた介護施設のスタッフ皆様に、心から感謝しています。
祖母が施設を出る時に、利用者の皆さん、働く方々全員がお見送りして下さり、とても感動しました。
本当に尊いお仕事だと思います。

人は悔いを残さず死を迎えると、肉体を離れたと同時に全く後ろを振り向くことなく光の世界に旅立つのだなと思います。
祖母の亡骸をみて、肉体は魂の一時的な借り物・乗り物なんだなと感じました。

いつかは、私にも死が訪れます。
その時に、祖母のように立派な最期を迎えることができるように、「今」をしっかりと生きていこうと強く決意した記憶が蘇ります。
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祖母のお通夜、お葬式で家族皆が忙しくしている最中、モモはとても寂しそうにしていました。
きっと何故皆が忙しくしているのかの理由をわかっているようで、かまって欲しいと甘えることなく庭でじっと家の中を見つめていました。
お葬式の日、自宅を留守にしている時間が長かったので、いつもトリミングでお世話になっているソレイユの綾ちゃんがモモの様子を見に家に行ってくれました。
すると、モモはすごくすごく寂しそうな表情をして祖母の部屋の下の縁側で一人で耐えていたそうです。
「モモ、おばあちゃんがお空に帰ったことわかってるみたいだったよ」
「偉かったね~って褒めてあげて」
と綾ちゃんが電話で伝えてくれました。

いつもおやつをくれるおばあちゃん
いつの間にか遠くにいったおばあちゃん
いつか虹の橋を渡ったところで
また会える日まで
さようなら