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愛犬の死を覚悟できた瞬間 VOL.39

老犬の体調は変化が激しく、病気が回復したと思った矢先に再び試練が訪れました。
「こんなに元気になったよ~♪」と、モモは私を喜ばせたくて無理をしたのでしょか。
張り切ってお店番やお散歩を頑張り過ぎたのか、再び脳梗塞を起こして後ろ脚が麻痺し、頭部に軽い痙攣が起きてしまいました。
その日から食事もままならず、大好物の林檎の摺りおろしにも顔を背けるようになり、3日ほどお水しか飲めなくなってしまいました。

苦しくて眠れず、遠吠えも頻繁で、介護している私も3日間殆ど寝ずに撫でたり擦ったりして昼夜過ごしました。
トイレはどうしても自力で外でしかしないので、その都度抱き上げて庭に連れていき、夫と2人がかりで身体を支える係と痙攣した脚を地面に密着させる係に分かれて30分ほど頑張ります。
なんとか上手くいく時もあれば、どんなに頑張っても出ない時もあり、その後のモモのエネルギー消耗が激しくて、もう長くは生きられないだろうと諦め、再び看取りの覚悟を決めました。
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ありがたいことに、サロンのお客様がペット用のイオンウォーターとドックフードをモモのために持ってきて下さったり、いつもお世話になっているトリマーの綾ちゃんが駆けつけて下さり、水分の摂らせ方や楽な寝返りのうたせ方を教えて下さったお陰で、息も絶え絶えのモモが脱水症状や床ずれにならずにすみました。

夜はモモが心細くなり、独りぼっちを嫌がって遠吠えが酷くなるので、家族が起きないよう、私はモモにつきっきりになりました。
いつモモが逝ってしまうかと思うと、私は不安で、とくに1人で看病する夜はとても恐かったです。

ある夜、いつも通り2時間置きにタイマーをかけて寝返りさせました。
体力が消耗しながらも寝付けなかった私はローナ・バーン著「エンジェル・イン・マイ・ヘア」の中にあった「癒やしの天使の祈り」を声に出して読んでみることにしました。

「癒しの天使の祈り」
癒やしの天使たちよ、溢れ出るがよい
天使の群れよ、私のもとへ そして私が愛するモモのもとへ
そなたの光線を私に感じさせたまえ
癒やしの天使よ、私のもとへ
そなたの癒やしの手が放つ光
そなたの癒しを始めてもらおう
神がお許しになったなら、いかなる手段であろうと

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最初は泣きながら、次は厳かな雰囲気で、その次は自分が女王様になったような口ぶりで、最後はミュージカル風に・・・といった感じで。
不安な一夜を様々なモードで祈っている変な私を、モモがくるくる変わる私の状態をうつろな眼差しでそっと見守っていました。

その後、眠気がやってきたので「モモ、疲れたからちょっとだけ寝させてね」と言って、隣に敷いてあった布団で2時間位い眠りました。

その時、私は不思議な夢を見ました。

大きな光のエネルギー体が私に向かって流れてきて、身体に圧力がかかり「あ~金縛りになるのかしら」と思ったら、すごく心地よい圧だけですぐに解放されました。
すると「モモがあなたの中に入ったからもう大丈夫」というメッセージが来て、モモが元気に線路を歩く姿が見えました。

はっと「モモが死んだんじゃないか」と飛び起きてモモに目をやると、モモは眠れずにじっと耐えていました。
私はモモに膝枕をして頭を撫でながら泣きました。
「あ~モモは天国にそろそろ行くんだな~」と思いました。
「モモ肉体を離れたら、ためらわずに天使について遠くまで行くんだよ!私はしばらく寂しくて悲しくて泣いてばかりいるかもしれないけど、私を心配してずっとここにいなくていいからね!モモは素晴らしい犬だから、天使について広い広いところに行くんだよ!」と語りかけました。

そしこうしているうちに朝が来ました。
私はとてもお腹が空いていることに気が付きました。
衰弱しているモモのもとをなるべく離れたくなくて、撫でながらバナナを食べました。
すると突然モモがむくっと起き上がり、私を羨ましそうに見つめてきました。
「もしかして食べたい?」とバナナを少しずつあげてみたらパクパク食べました。
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まだ食欲があるんだなぁ~とびっくりして、すぐに動物病院に連絡をし、唯一その頃モモが好んで食べていたリキッドタイプの栄養食の在庫を確認。
そのことを友達に話したら、すぐ購入して届けてくれました。
その友達の愛犬、トイプードルのハルちゃんはモモの唯一の犬友達でした。
(モモは自分が人間だと思っているのか、犬が苦手でした(^^;))
大好きな友達が現れて、ずっと丸まっていた尻尾を5回くらい振りました。
友達に励まされて、勇気づけられたのだと思います。

その後、動物病院の先生にも相談させていただき、3年前にモモが脳梗塞になった時に飲ませたステロイド剤を1錠飲ませることにしました。
モモがここまで苦しんで死を迎える準備をしたのに、また薬の力で持ち直させたら、「延命治療になるのではないか?」「本当にモモのために良いのだろうか?」と葛藤しました。

歩けなくなって、食べなくなった時に、もうこれがモモの寿命なんだなと諦めていたのですが、あの一本のバナナを「いいな~、食べたいな~」と羨ましそうに見つめる視線が流れを変えました
お薬を飲ませて2日目にして歩行もサポートすれば可能になり、ぐっすり眠り、食欲も旺盛で回復の兆候がみられました。
いろいろ悩みましたが、家族に囲まれて幸せそうに笑い、健やかに眠り、穏やかで明るいモモの表情を見ていたら、ひとまずこれで良かったのだと思えました。

「エンジェル・イン・マイ・ヘア」の背表紙に「天使はいつもあなたに触れて、自分たちの存在を気づかせようとしています。人生には、目に見える以上の意味がある。そのことを知って欲しいと願っているのです」書かれていました。
そのことを体感するモモの介護生活。きっと天使とモモからのプレゼントだったのかもしれません♡
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その2週間の闘病生活で、私はモモの死を受け入れる覚悟ができました。
あとはモモが楽しく明るく家族とともに生きて、ピンピンころりと天使に導かれて天国に行ってしまっても悔いはない境地に達しました。
「モモがあなたの中に入ったからもう大丈夫!」というメッセージはモモと私はいつも繋がっている、2人の絆は永遠だということに私が気づくということだったのかもしれません。

それから間もなく夏がやって来ました。
16歳という高齢犬に、いつ死が訪れるかわからないけれど、その日が来るまでいっぱいいっぱい愛したいと思いました。
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具合が悪くても家族に囲まれて幸せそうに微笑むモモです♡
疲労困憊でボロボロの私たちの顔を隠してありますが悪しからず♪