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介護中の愛犬の気持ち VOL.44

ゴールデンレトリバーは歩くバキュームカーと言われる程、食欲が旺盛で、ご飯を出すと数秒で食べ終わります。
若い頃は、目を離した隙に、お仏壇に御上げしてあるお菓子を一箱たいらげたり、お店番をさせた時も、お客様のバックの中を明後日キットカットを一袋食べてしまって大騒ぎした程の大食いさん。
カフェに連れて行っても、「それちょうだい!!」と吠えまくるので、同伴が難しかったモモ。

そんなモモも徐々に食欲にムラが出てくるようになり、ドックフードを食べない時は、手作りでご飯を作ったり、トッピングを工夫して、なんとか食べさせました。
でも、好みがコロコロ変わるので毎日が実験。一日2食30分かけて、あれやこれや試していました。

生活リズムは昼夜逆転し、夜は1〜2時間おきに遠吠えで起こされるので、私達夫婦は常に寝不足気味。
どんなに大切な存在のモモでも、疲労困憊で起こされるとイライラして「もう嫌!!!!」と思う事もありました。

モモは感受性が鋭いので、私が疲れた顔をしていると「悪いな・・・」といった申し訳なさそうな目をしていました。

深夜寝ぼけながらモモを抱いてトイレに外へ連れ出す時は、夫婦喧嘩をする確率が高く、モモは2人の微妙な空気を感じ取り、気まずそうにしていました。
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そんな時、たかえす動物愛護病院 院長先生の本の中に、モモの声を代弁しているような言葉を見つけて号泣しました。
以下、本より抜粋します...

○ラブラドールレトリバーの「ロン」

「ぼくは、これまで沢山愛されて、その分、自分なりに頑張ってきたつもり。
家族の役に立とうと一生懸命やってきたけど、今のぼくでいいですか?
ぼくが歩けなくなったら、家族に迷惑をかけて、役目も果たせなくなってしまう。
ぼくは、終わりの時期が来ているんだ。
でも、ぼくがいなくなったら、ママが悲しむんじゃないかって心配でたまらない。
ママ、時間はもう沢山ないから、もっとぼくに甘えて、ぼくにして欲しいことを言ってほしいな。
ママが満足するまで、ぼくは必ず頑張るから・・・」
○バセンジーの「やまと」
「これから先どうなるんだろう...
今まで、パパとママを大切にして、全てに優先してきた。
パパとママが喜んでくれる、それだけで最高に幸せだった。
だけどこれから先、どこまでパパとママの役に立てるかなって考えると不安になる。
家族を愛し幸せにすること、それが全てだったから...。
今、手足に違和感があって、夜寝る時も気持ちが落ち着かなくなることがある。
朝起きてパパとママの顔を見ると、「今日こそ頑張るぞ!」と思うんだけど手足が思うように動かないので焦ってしまう。。。
どんなことをしてもパパとママの役に立ちたい。
でも、身体が言うことを聞いてくれない。
これまでのようにできなくても、美しい姿でなくても許してくれますか?」
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きっとモモもこのワンコ達と同じように感じていたのだろうと思います。
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介護って大変。
だけど...私は毎日モモに語りかけました。

「私は最後まで、モモのことをサポートするよ。
たとえ病気が悪くなっても、モモを守るときめているしモモの生涯を見届けるから安心してね。
モモは今まで沢山頑張ってきたんだから、今は皆に甘えて、らくらく幸せに私たち家族を見守りながら楽しく暮らしてね。」


私は愛犬に過保護過ぎるタイプかもしれません。
でも、愛犬たちは150%の生命力を使って私のため、家族のために生きているんだなーーって日々感じます。

そして、晩年のモモは不思議な力で生かされていたように感じました。
辛い日もありましたが、私は腹をくくって、喜びと感謝でこの宝物のようなモモとの濃密な最期の時間を過ごしたいと思いました。

介護中、モモの体調が酷く悪そうな時は、仕事の予約延期をお客様にお願いした時もありましたが、皆さん快く承諾して下さいました。
私とモモの絆を理解して、いつも気遣いと励ましを下さった皆様に心から感謝しました。
皆さんのパワーがミラクルを起こしたのか、モモは何度危篤になっても復活し、命が最後まで燃え尽きるまで生きました。

台風が上陸したある満月の夜、モモを排泄させるため、強風吹きすさぶ庭に出ようと玄関を開けました。
子供の頃からの習慣で、モモは庭でしか排泄ができませんでした。
カッパを着て、モモを抱き上げ、覚悟を決めて嵐の中庭に出ました。
モモの体重は25キロあったので、1人で持ち上げる時は、いつもダンベルで筋トレしているマッチョな男性になった気分で頑張りました。
(私は小柄で腰痛持ちだったので、この頑張りが原因でヘルニアになってしまったのですが・・・)

自然の脅威にさらされながら、モモが排泄するのを待っていると、庭の木々の視線がいっせいに私たちに集中しているのを感じました。
そして「皆で守っているから大丈夫!」という声が聞こえ、強風に吹かれても不思議なくらい安心していられました。
するとどこからともなく、「心を純粋に保ちなさい!できる限り純粋に!!」という威厳のある声が風にのって聞こえてきました。
もしかしたら、龍神様だったのでしょうか・・・。とてもパワフルなエネルギー体が大勢私達をサポートしてくれているのがわかりました。
とても美しく感動的で聖なる空間に私達が生きていることを実感する出来事でした。

台風が過ぎ去った翌朝、私はまたモモを抱き上げて庭に出ました。
すると綺麗な虹が出ていました。
また夕方もモモと一緒に虹を見ました。
なんだか、宇宙からメッセージを受け取った自分に「YES」と言われているような気がして感動しました。

その後も、介護は甘いものではなく、疲れが溜まると精神的にとてもキツかったですが、
「エネルギーを純粋に保ちなさい!できる限りあなた自身の純粋なエネルギーでいなさい!!」というメッセージを受け取っていたので、意識を純粋に保つことができました。

すると、モモの介護を「介護」と捉えなくなっている自分を発見しました。
「愛犬介護」が「深い愛の絆で結ばれたモモとの濃密な時間」に書き換えられました。

それから、モモが亡くなるまでの半月の間、私は濃密な暮らしを全うしたのです。
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