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精油は「飲まない」ほうがいい理由 〜環境ホルモンのリスク〜

20160809183419.jpg精油の飲用について、今お伝えしたいことがあります。

ここ数年、精油の「飲用」を推奨する流れが目につくようになり、とても心配になっていました。
「医師が勧めているグレードだから大丈夫」
「この精油は飲んでもいいグレードだから安心」
...そんな言葉を耳にするたびに、不安で胸がざわつきました。

精油は非常に濃縮された成分を含んでおり、肝臓や腎臓に与える負担は計り知れません。
私自身、長年お客様の施術を通して皮膚から精油を吸収しているだけでも、内臓に負担を感じることがありました。

それを「なぜ内服する必要があるのか?」と考えると、大きな疑問でした。
かつてアロマセラピー講座で「レモン精油は解毒酵素を穏やかに分泌するので短期的なら内服もあり」とお伝えしたこともありますが、近年の知見や研究を踏まえると、その考えは改めるべきだと感じています。

精油を「飲まない」方がいい理由

①フタル酸エステルの問題

最近アメリカの団体が発表した大規模調査では、世界的に流通している有名ブランドの精油からも、環境ホルモン(フタル酸エステル)が高濃度で検出されました。
精油の飲用を勧めている、大手ブランドの精油からも数千ppb単位のフタル酸エステルが確認されています。

自社基準での検査体制や品質保証を掲げている点は評価できますが、検査済=安全ではありません。どの工程まで検査しているかが不明確ですし、 飲用のリスクを過小評価しているのではないでしょうか。 


フタル酸エステルとは、プラスチック製品や加工工程で溶出する化学物質で、環境ホルモン(内分泌撹乱物質)の一種です。
つまり「良い香りの自然療法」のはずが、実際には「ホルモン撹乱物質を毎日取り込む」リスクが潜んでいるのです。

研究で指摘されている健康への影響は:
甲状腺機能の低下、甲状腺がんのリスク増加
不妊、流産、早産
子どもの発達障害、IQ低下、ADHD、社会性障害
ホルモン分泌の乱れ(思春期早発、閉経の早期化など)
発がんリスクの上昇
体重増加と肥満

喘息、アレルギー
心血管の健康状態の悪化・・・等

微量でも長期的に摂取すれば、無視できない影響があります。

②「自然だから安心」は誤解
「オーガニックだから大丈夫」
「高品質ブランドだから安全」
こうした言葉をよく聞きますが、精油は原料が自然でも、製造・流通の過程で化学薬品やプラスチック容器に触れることで汚染されてしまう可能性があります。
実際、大量生産される精油は大きなタンクにまとめられますが、その過程でフタル酸エステルが溶け出してしまうことがわかっています。

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~私自身の体験と葛藤~

実は、ネットワーク系の大手ブランドの勢いが増してきた時期から、私は精油の販売に対する意欲を失っていきました。

さらに、長年サロンで取り扱ってきたスイスのオーガニック精油ブランドも、シュタイナー農法で育てていた農家さんたちの廃業によってブランド自体がなくなり、取り扱いを続けられなくなりました。
その結果、サロンでの精油販売は大幅に縮小せざるを得ませんでした。

長野駅前で「アロマセラピー プルメリア」として開業した25年前は、まだほとんどの方が精油を初めて使う段階。
その後14年間、英国IFA認定国際アロマセラピストとして誇りを持って「正しい精油の扱い方」を広めてきました。

けれどもネットワークビジネスを通して誤った知識や危険な使い方が広がるのを目の当たりにして、正しい知識を伝えるだけでは足りないんだ・・・と心底がっかりし、私は口を閉じるようになりました。

最初は「私の伝えている情報は古いのかな?」「私が間違っているのかな?」と思ったこともありました。
けれども、恩師である英国IFA認定プリンシパル・テューターの方も注意喚起されているのを知り、自分の考えを信頼しようと決めました。

今振り返ると、信頼できる原料と正しい知識を大切にしてきたからこそ、無理に販売を続けるよりも縮小する決断をしたのだと思います。
そして今は、エジプト香油との出会いもあり、心地よい香りとエネルギーに日々触れられる幸せを感じています。


~今、伝えたいこと~

精油は、自然の恵みであり素晴らしいツールです。
ですが、「飲む」ことはおすすめできません。
健康補助食品のように「飲む・食べる」ものでは決してありません。
どれだけ大きなブランドであっても、大量生産である限り、環境ホルモンや化学物質の混入リスクは避けられないという現実があります。

アロマセラピーを学んできた立場から、どうかこれだけは伝えたいのです。

🌿 「精油は飲まないで」
🌿 「安全神話に惑わされないで」

自然の力を健やかに取り入れるためには、まず「リスクを知ること」から始まります。
芳香や空間浄化として香りを活用することは、心身を癒す力があります。
あるいは皮膚からの適切な使用で、精油は本来の力を最大限に発揮するのだと私は認識しています。
これからも安全に、植物の恵みである精油を受け取っていただけたらと思います。