アナスタシアの杉と　私の林檎の木

今年は長めの夏休みをいただいています。
家族や友人と楽しい時を過ごし、合間に読書をしたりと、ゆとりのある休暇を楽しんでいます。

やっとここのところ、自分の中の理想と現実のライフスタイルが一致しはじめました。
アロマセラピストを志してからずっと、自然とともにゆったりと呼吸をし、人と地球に喜んでいただく仕事をする事が目標でした。
２０代、３０代は土台を造るために必要な時間でしたが、頑張って頑張って、体力を振り絞って仕事をする日が多かったです。
疲れている時は、どうしても機械的にこなしていく気持ちになってしまい、癒しとは遠ざかっているような矛盾を感じる事もありました。

そんな生活から、いきなり理想的な環境に移ったわけですが、最初から「ばんざーい!!」と云う訳にはいかず、エネルギーが完全にシフトする為に乗り越えるべき事が待っていました。

HALE PLUMERIA　をオープンした翌日から、謎の腹痛に見舞われました。
最初は引っ越しの疲労からかな????と軽く考えていたら、一月経っても治る見込みがなく、「環境の変化ってこんなにストレスなのかな・・・」自分の身体と心のバランスがどうなっているのか分からなくなりました。
さすがに二カ月近く具合が悪いと、「何かの病気かしら?」と不安になり、胃カメラ検査をしましたが、問題なし。
そんな時に、静岡に住んでいるヒーラーの友人から久しぶりに電話を貰いました。
還暦に近いその友人は、アロマセラピストの養成学校時代に出逢い、スピリチュアルな世界への興味の扉を開いてくれた人です。

「あきちゃんの事がとても気になって電話たんだけれど、声を聴いたら林檎の木が浮かんできたの。あきちゃんの家、林檎の木切った???」と思いもよらぬ質問をされ、はっとしました。
実は、私が引っ越して来る前に、父が「将来私が畑仕事をするのが難しいだろう」と考え、数本の林檎の木を切ったのです。
私はとても残念に思いましたが、過ぎたことをくよくよ考えてもしょうがないので、それ程深く掘り下げて考えずに流してしまいました。
父は、若いころから庭や畑の手入れを怠らない人で、きっと林檎の木も父の為なら仕方ないと感じたことでしょう。
でも私には、今ある植物全てのこれからを案じてか、どうしても伝えたい事が林檎の木にはあったのだと思います。
「林檎の木が、あきちゃんに謝って欲しいみたいだよ。植物は人間のために、純粋な愛を送ってくれているから、恨み辛みで言っているわけではなく、これからこの場所を使って、ヒーリングの仕事をするのに、植物の生命に対する尊敬と自覚が足りてなかった事を謝って欲しいだけだって。そして、これからは他の林檎の木がたわわに実るように見守っていきます!!と宣言して欲しいそうだよ」と大切なメッセージを貰いました。
驚きとともに、思い当たる事ばかりだったので、すぐに畑に行き、切りカブを撫でながら心から謝り、宣言しました。
私はどこかで、これからどうやって庭の手入れをしていけばいいんだろ～と不安と戸惑いしかありませんでした。
だから、知らぬふりをしながら、植物の素晴らしさだけを語っていました。
その時から、私に与えられた植物の世話をしていくという自覚が生まれ、不思議ですが自覚が生まれたら自信も生まれました。
「やるしかない!私ならできる!!」という自信が!!
そして翌日、二カ月近く続いた謎の腹痛から解放されました。

不思議な話しですが、ちょうどその頃、前から読もうと思いながら読んでいなかった、ウラジーミル・メグレ著「アナスタシア」を急に読みたくなってページを開き始めていました。
そこには私の体験を裏付けるようなアナスタシアの哲学の世界が広がり、間違いないという確信が持てました。

「家にある植物や花は、人間の気持ちの表出に対して反応する。彼らは偉大なる創造主の計画通りに、人間の必要に答えるために力を尽くしてあらゆることをしようとする。あるものは実を実らせ、またあるものは美しい花を咲かせて人間のポジティブな気持ちを呼び起こそうとし、さらに私たちの吸う空気のバランスを保ってくれている。ある人が植物と直接交流するようになると、その植物は大勢で力を合わせて、その人や全ての人間の魂に良い影響を与え、身体を癒すという真の強力な愛の次元空間を形成する。」　
　－アナスタシアの言葉です。

今は、できる範囲で庭や畑に出て、植物達と触れ合う時間を大事にしています。
林檎、杏、プルーン、ラフランス、梅の木にはハワイ語で名前をつけました。
父が、微笑みながら「林檎の木が喜んでるぞ」と何より喜んでくれて、私の魂も喜びでウキウキしました。

皆さん、HALE PLUMERIA の木々や草花にも今後注目してみて下さいね。