11/29(土)ジェーン・グドール博士追悼映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第四番』上映&シェア会
このたび、チンパンジー研究と環境保全の第一人者であり、映画『地球交響曲 第四番』にも出演されたジェーン・グドール博士(享年91)が、アメリカ・ロサンゼルス滞在中に静かに永眠されました。
博士の生涯は、動物と人間、そして地球全体のつながりを示し、世界中の人々に「希望」「優しさ」「行動する勇気」を与え続けました。博士の遺されたメッセージを改めて感じ、地球といのちの在り方を共に見つめるひとときとして、映画『地球交響曲 第四番』の上映とシェア会を開催いたします。
日 時: 2025年 11月29日 (土曜日) PM 15:30~17:30
参加費: 2,000円 (お茶とお菓子付き)
🎬 上映作品
『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第四番』2001年 監督:龍村仁
出演:ジェームズ・ラブロック/名嘉 睦稔/ジェーン・グドール/ジェリー・ロペス
グドール博士の人生と業績は、チンパンジーやその他の種の理解だけでなく、人類や私たちが共有する環境への理解においても、消えることのない足跡を残しました。彼女は世界中の数えきれない人々に好奇心、希望、そして思いやりを呼び起こし、多くの人々、特に未来への希望を彼女に与えた若者たちの道を切り開きました。
1960年、グドール博士はタンザニアのゴンベ国立公園で野生チンパンジーの研究を開始し、これは現在も続いている世界最長の研究となっています。彼女はまた、40年以上にわたり、チンパンジー生息域全体でコミュニティ主体の保全活動を推進し続けました。彼女の遺産には、JGI(ジェーン・グドール研究所)の国際的な環境・人道的ユースプログラム「ルーツ&シューツ」の創設も含まれます。このプログラムは現在、世界75カ国以上で積極的に活動し、変革をもたらしています。
この作品では、ジェーン博士が語る"いのちの調和"と、地球全体をひとつの生命体ととらえる壮大な視点が描かれています。
🌿 シェアタイムゲスト:目良光(めら ひかる)さん
私は今年6月、博士の来日講演と「ルーツ&シューツ」ワークショップにボランティアとして友人に誘われ参加させていただきました。
その貴重な機会に誘ってくれた友人・目良光さんは、ジェーン博士と直接お会いし、温かな言葉を交わされたそうです。
今回の上映会では、目良光さんにもご参加いただき、その時の体験や想いを少しシェアしていただきます。
【目良光プロフィール】
フォトグラファー/アニマルコミュニケーター
女性性開花 Art of Feminine feminine Presence ティーチャー
動物と対話しながらのペット家族撮影、女性性開花フォトセッションをしている。
~龍村 仁 監督の言葉~
21世紀は、人類のあらゆる営みの基盤にやわらかな"霊性"(スピリチュアリティ)が求められる時代になって来ると思います。
教育、文化、芸術の分野ではもちろんのこと、従来は"霊性"とは縁遠いと思われていた政治、経済、科学などの分野でも、それが最重要な課題になってくると思うのです。
なぜなら、"霊性"を持たない人類の営みが、我々人類だけでなく、この地球の全生命の未来を危うくしていることに、もう誰もが気づき始めているからです。
"霊性"とは、私たちひとりひとりが、日々の何気ない営みの中で、
「自分は、母なる星地球(ガイア)の大きな生命の一部分として、今ここに生かされている。」ということを、リアルに実感できる、その力のことをいうのです。
自分の内なる"霊性"に目覚めることによって、人は謙虚になります。
日々の出来事に対して、感謝の気持ちを持って対処できるようになります。
自分以外の生命のことを、本気で考え、行動し、祈る、ことができるようになります。
遠い未来を想い、遙かな過去を感じる力だって増してくるでしょう。
見えないものを見る力、聴こえない音を聴く力だって甦ってくるかもしれません。
そしてそのことが、結局、自分自身を最も幸せにするのだ、ということに気づき始めるのです。内なる"霊性"に目覚めるのに、必ずしも旧来の宗教が必要だとは思いません。
21世紀に生まれ、育つ子どもたちにとって、"霊性"に目覚める道は無限にあります。
科学、芸術、スポーツ、教育、経済、政治・・・・、
100人の人がいれば、100通りの道がある、というのがこれからの時代でしょう。
ただ、確認しておかなければならない大切なことが、いくつがあると思います。
まず第一は、「全ての人の中に"霊性"の芽が必ずある」ということへの揺るぎない信頼です。この信頼があってこそ、"霊性"に目覚める無限の道が開けるのです。
そしてもう一つは、「この"霊性"の芽は、育まなければ開花しない」ということです。
"霊性"と"自我"は同じ力の裏と表です。人間に与えられた最大の特性です。
放っておけば「自分さえ幸せであればよい」という方向に向かう力です。
だからこそ、"育む"ことが必要なのです。
ただ、その為に簡単なマニュアルはないでしょう。
なぜなら、"霊性"は究極的には、ひとりひとりが、自分自身の力で、自分自身のやり方で開花させてゆくものだからです。
だとすれば、21世紀に生まれ育つ子どもたちのために、今の私たちに何ができるでしょうか。私は「地球交響曲」という映画を通して、世界の何人かの人々の生き方、考え方を提示し続けたいと思っています。
彼らの生き様が、子どもたちの"霊性"を育むのに役立つか否かはわかりません。 ただ、「子どもたちの中に必ず存在する、内なる"霊性"を激励する」という強い想いを持って、この映画を作り続けます。
必ずしも、直接子どもたちに語りかける、という手法はとりません。
なぜなら、子どもたちの"霊性"を育むのは、映画そのものではなく、子どもたちの日常に直接触れている大人たちの中の"霊性"であるからです。
このようなビジョンをもって、21世紀最初の「地球交響曲第4番」に 次の4人を提案します。
